【簡単3STEPで解説】絶対失敗しないコーヒーグラインダーの選び方

コーヒーグラインド コーヒー器具
Roasted coffee bean in vintage grinder with coffee maker Moka pot on table
 

 

コーヒーグラインダーってどんなものがあるの?

そもそもどうやって選んだら良いの?

初心者にオススメなのはどういうの?

こういった悩みを解決します。

 

 

本記事の内容

  • コーヒーグラインダーの選び方【STEP1~3に分けて解説】
  • バリスタオススメのコーヒーグラインダー【専門店レベルのアイテムをご紹介】

 

本記事の信頼性

  • COFFEE MAP 管理人(SHUTO 24歳)
  • OGAWA COFFEE LABORATORY元バリスタ(バリスタ歴4年)
  • 年間200店舗のコーヒー屋さんを巡るコーヒーマニア
  • コスタリカのコーヒー農園に訪れた経験あり
  • コーヒーインストラクター(バリスタ指導経験あり)

 

この記事を書いている僕はバリスタ歴4年です。コーヒー専門店での修業や中米のコーヒー農園に赴き学んだ経験を活かして、現在は講師としてバリスタの技術指導を行っています。

 

今回は、コーヒーグラインダーを買う前に知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説しました。

 

コーヒーグラインダー選びは、美味しいコーヒーを作る上で最も重要なポイントです。

 

でも、コーヒーグラインダーの良し悪しってとても分かりづらいですよね。僕も購入時にとても悩みました。

 

そういった経験をしているからこそ、選ぶ際に注目すべきポイントを押さえながらわかりやすく解説していきます。

 

本記事を読めば、自分に合ったコーヒーグラインダーの選び方を知ることができますよ。

コーヒーグラインダー以外の器具も知りたい!という方は、お家コーヒーのはじめ方【4つのコーヒー器具を揃えるだけ】を見てみてください。
この記事を読めば、お家コーヒーに必要なコーヒー器具が分かりますよ。

また別の記事でおうちコーヒーの始め方もあるので本記事を見る前にこちらもオススメですよ!

それでは一緒に見ていきましょう!

【STEP0:】そもそもコーヒーグラインダーってなに?【コーヒーグラインダーの選び方を知る前に大事な基礎知識】

はてな

【コーヒーグラインダーの選び方】の前に改めて知っておきたいコーヒーグラインダーの仕組み

ご存知の方も多いとは思いますが、コーヒーグラインダーとはコーヒー豆を挽いてコーヒー粉にする器具です。

具体的にどうやってコーヒー豆からコーヒー粉にするかというと、基本的にはコーヒーグラインダーの中に刃が内蔵されており、刃を回転させることでコーヒー豆をすり潰すように挽いています。

 

そしてコーヒー豆を挽く際に重要なポイントが大きく分けて2つあります。

以下が重要なポイントです。

 

  • コーヒー豆を引く方法【手動と電動】
  • 刃の形状【3種類の刃】

 

それぞれ解説していきます。

 

【STEP1:】あなたはどっち派?コーヒーグラインダー【タイプ別】の選び方

コーヒーで乾杯

手動式と電動式の違い【メリット・デメリットもご紹介】

コーヒーグラインダーには手動式電動式のものがあります。

 

手動式は自分でハンドルを回して刃を回転させることでコーヒー豆を挽くことができます。
電動式はスイッチを押せばあとはコーヒー豆を入れるだけで勝手に挽いてくれるものですね。

 

それぞれのメリット・デメリットはこんな感じ。

 

【手動式コーヒーグラインダー】

【メリット】

  • 挽く感触が楽しめる
  • リーズナブルなものが多い
  • 持ち運びできるタイプが多い

【デメリット】

  • 挽く際の手間がかかる
  • 挽く際に少し力がいる
  • スペックの低いものが多い

 

手動式コーヒーグラインダー最大の魅力はコーヒーを淹れるまでの演出力です。

コーヒー豆を入れてハンドルを回し、ゴリゴリと挽いた時の感触や挽き立てのコーヒーの香りは、コーヒーを飲む前から皆さん楽しませてくれますよ。

さらに電動式コーヒーグラインダーと比べて安価で持ち運びができるタイプも多いので、シーンを選ばずに使えるのが良いですね。

勉強

 

デメリットは挽く際に多少手間がかかることです。朝のような忙しい時間にわざわざコーヒー豆を入れてハンドルでゴリゴリと回す工程は、思っているより面倒です。
それだけで時間がかかるので、手軽さという意味では手動式コーヒーグラインダーは使いづらいかもしれません。

次に電動式コーヒーグラインダーの特徴を見ていきましょう。

 

【電動式コーヒーグラインダー】

【メリット】

  • スイッチのみで手軽に挽ける
  • スペックの良いものが多い
  • アフターフォロー付き

【デメリット】

  • 値段が高いものが多い
  • 本体が重く、場所を取りがち
  • 挽く音がうるさい

 

電動式コーヒーグラインダーの最大の魅力は手軽さと品質にあります。
コーヒー豆を入れた後はスイッチを押すだけで勝手に刃を回転させて挽いてくれるので、手間も時間もかけずに手軽にコーヒーを挽くことができますよ。

 

また品質の高さも注目のポイントです。電動式コーヒーグラインダーはコーヒー専門店で使われる機会も多く利便性や品質を重視されてきた背景があるので、手動式コーヒーグラインダーよりも品質が高いものが多く生産されてきました。

 

もちろん手動式コーヒーグラインダーにも品質の高いものは存在しますが、相対的に見て電動式の方が品質において優れているコーヒーグラインダーが多いということです。

エスプレッソグラインダー

ですがやはりデメリットもあります。それは値段が高いことです。

電動式コーヒーグラインダーの価格帯は1~5万円と高価格。一般の電化製品のような価格で売られています。やはり精密機器でもあるので仕方ない部分ではありますが、コーヒーをはじめる方には買いづらい価格なのかなと思います。

 

もう一つ重要なのが、電動式コーヒーグラインダーは場所を取るということ。手動式のようにコンパクトなサイズではなく一定のスペースを取るので、キッチンなどに置くと案外窮屈に感じるかもしれません。

ですがスペースを取る反面、存在感もありインテリア要素も兼ね備えているので一概にデメリットとは言い切れない点でもありますね。そこは皆さんの捉え方次第かと思います。

コーヒーの看板

まとめると、なるべくコストをかけたくないor置き場や環境に困らないものがいいなら手動式コーヒーグラインダー。手間をかけたくないorコストをかけてでも品質の高いものがいいと考えているのであれば電動式コーヒーグラインダーを選ぶと良いと思いますよ。

 

コーヒーグラインダーのタイプを理解したら、次は最も重要なコーヒーグラインダーの『刃』を見ていきましょう!

【STEP2:】【味わいの要!】コーヒーグラインダーの『刃』の選び方

切れ味

コーヒーグラインダーの刃の構造は主に2種類あります。

 

コーヒー豆をどの刃で挽くかがそのままコーヒーの美味しさに直結してくるので、覚えておくと後々とても役に立ちますよ。

 

刃の構造は以下の2種類に分かれます。

  • プロペラ式
  • 臼式【コニカル刃とフラット刃の2種類】

 

それぞれわかりやすく解説しますね。

プロペラ式

プロペラ

その名の通りコーヒーグラインダー内部にプロペラのような形状の一枚刃があり、回転させることでコーヒー豆を挽きます。

 

『プロペラ式の良いところは、、』と説明しようと思ったのですが、正直元バリスタとしてプロペラ式のコーヒーグラインダーはあまりオススメできません。

 

なぜならプロペラ式のコーヒーグラインダーはコーヒー豆を挽いた時の粒度(粉の大きさ)がバラつきやすく、美味しいコーヒーを作りづらくなります。

コーヒー粉の粒度の重要性については後ほど解説するのでここでは割愛しますが、粉のバラつきが多い分美味しいコーヒーからは遠ざかっていくということはぜひ覚えておいてください。

 

なぜ粒度がバラつくのかというと、一枚刃だとコーヒー豆を挽く際にかかる力が分散してしまい、一定の力で挽くことが難しく、そのためコーヒー粉の粒度がバラつきやすいんです。

 

もちろん、プロペラ式でコーヒを挽くとまずくなるということではなく、手軽に美味しいコーヒーを作ることがかなり難しくなるということなんです。ただ他のコーヒーグラインダーよりも安価ではあるのでそういった意味ではお買い求めやすくオススメはできます。

 

なので、コストを下げてはじめるのであればオススメではありますが、手軽に美味しいコーヒーを作りたいのであれば購入は避けたほうが無難ですよ。

臼式【コニカル刃】

臼

臼式は、コーヒーグラインダー内部に内刃と外刃の二枚刃構造になっているため、コーヒー豆をすり潰すように挽くのが特徴です。

二枚刃なので力が分散せず一定の力で挽くことができるので比較的コーヒー粉のバラつきが少なく挽けるのが特徴です。

 

臼式【コニカル刃】は業務用コーヒーグラインダーと遜色ない性能なので、コストパフォーマンスに優れています。多くのコーヒー専門店でも採用されていますし、家庭用のコーヒーグラインダーでも普通に売られていますよ。

手軽に美味しいコーヒーを飲みたいのであればこちらのタイプを購入するのがオススメです。

 

臼式【フラット刃】

CD

上記と同じ臼式のコーヒーグラインダーの仲間なのですが、CDのような形をした刃が向かい合ってコーヒ豆を切るように挽くのが特徴です。

 

こちらもコーヒー専門店でよく見かけるタイプです。コニカル刃との性能の違いはというと、フラット刃はコーヒー豆を切るように挽くので、コーヒー豆への摩擦による負担が少なく香りや味わいが保たれやすいというのが特徴ですね。

ただ、電動式コーヒーグラインダーで採用されていることがほとんどなので、手動式派の方にはあまり関係ないかもしれません。

 

味わいの違いでいうと比べてみてはじめて分かる程度の違いではあるので、そこまでこだわりがなければ臼式【コニカル刃】で充分ですよ。

 

ですがもっとコーヒーの味わいにこだわりたいのであれば、多少高価ではありますがフラット刃のコーヒーグラインダーがオススメです。

 

コーヒーグラインダーの他にも【自分に合った】コーヒーの選び方も解説しているので参考にしてみてください。

【自分に合った】コーヒーの選び方講座!【3つのポイントで解説】
自分に合ったコーヒーの選び方は3つのポイントを抑えることができれば簡単に見つけることができます。今回は自分に合ったコーヒーを選ぶための3つのポイントと自分に合ったコーヒーを提案してくれるコーヒー屋さんを紹介します。

 

次はコーヒーグラインダー選ぶ際に最も重要なポイントについて解説します。

ポイントは一つだけですので、ここだけ意識すれば簡単にコーヒーグラインダーを選ぶことができますよ!

【STEP3: 】本当に良いコーヒーグラインダーの選び方【コーヒー豆を均一に挽けるコーヒーグラインダーを選ぼう!】

コーヒーセット

均一性が重要な○つの理由

先程も少しご説明しましたが、コーヒーグラインダー選ぶ上で最も注目すべき点はコーヒー豆をより均一(同じ大きさ)に挽けるかどうかです。

プロのバリスタもコーヒーを淹れる時に特に気を遣うポイントでもあるので、その重要性についてもわかりやすくご説明しますね。

 

理由は2つあります。

  • コーヒーの味わいが安定しづらいから
  • 意図的に味を調整しづらいから

 

それぞれ解説していきます。

理由その1:コーヒーの味わいが安定しづらいから

ドリップ

コーヒー粉の大きさが毎回異なるとコーヒーの味わいも毎回異なります。

なぜかというと、コーヒーは粗く挽いた粉と細かく挽いた粉では抽出される成分の多さが異なるので、出来上がった時に全く異なった味わいになります。

そのため品質の悪いコーヒーグラインダーだと、たとえ挽き目を設定していたとしても大きな粉と小さい粉が混合している状態になりやすく、『同じコーヒーなのに毎回味が違う』『なんか美味しくないなあ』となってしまいがちです。

 

頑張って美味しく抽出しようとしても、抽出する前から美味しくなりづらい条件が揃っていると最初からハードルがとても高くなるので、均一に挽けるかどうか?は注目すべき点ですよ。

 

理由その2:意図的に味を調整しづらいから

テイクアウトコーヒー

先程の話と重複する部分もありますが、コーヒーを淹れていくうちに『もっとこうしたいなあ』という欲が出てくるかと思います。
その際にコーヒーグラインダーの挽き目をいじることがあると思うんですが、均一に挽くことができないグラインダーだと粗くor細かく挽いたとしても、予想していた味わいに近づくことが難しくなります。

 

コーヒー粉の均一さが重要ということを知らないと『ドリップの仕方が悪かったのかなあ』と見当違いな推測をしてその悩みから抜け出せなくなる羽目になりやすいので、余計な悩みを抱えないためにも均一に挽くことができるコーヒーグラインダーを選びましょう。

 

次は筆者がおすすめするコーヒーグラインダーをご紹介します。
価格は度外視。品質重視で本当に良いものだけを選んだのでこれからコーヒーをはじめる方必見ですよ!

【手動式・電動式それぞれ紹介】筆者が本当にオススメなコーヒーグラインダー

カフェコーヒー

筆者がバリスタとして働いてきた経験から、本当におすすめできるコーヒーグラインダーを手動式と電動式それぞれご紹介します。

 

以下から選べば美味しいコーヒーに近づくことができますよ!
一緒に見ていきましょう。

 

【手動式:世界最高峰】Comandante(コマンダンテ)C40

コマンダンテ

Comandante C40は現在ある手動式のコーヒーミルの中でもおそらく世界一の性能を誇っています。
バリスタの世界大会でもほぼ全員の出場選手が使っているようなプロ御用達のグラインダーです。

筆者も持っています笑

 

なぜそこまでバリスタに人気なのかというと、特殊加工された刃に秘密があります。
「ニトロブレード」というステンレス鋼素材を特殊な器械と職人が加工したことによりこれまでにない切れ味でコーヒーを挽くことができるんです。

 

コマンダンテはコーヒー豆をすり潰して挽くというよりも、切るように挽くのが特徴です。
電動式コーヒーグラインダーでしか再現できなかった切るように挽くという行為が手動式でできるようになった感じです。

なので、性能で見ても業務用の電動式コーヒーグラインダーに引けを取らない革新的なコーヒーグラインダーなんです。

 

さらにコマンダンテに用いられている刃は銅製で、不活性度の高さも大きな特徴です。
つまりコーヒーの風味を損なうことなく挽くことができるので、より美味しいコーヒーを作り出すことができますよ。

さすがに値段は張りますが、間違いなく買ってよかったと思えるコーヒーグラインダーなので、本当に美味しいコーヒーが飲みたい!と考えているのであれば、購入を検討してみてください。

【電動式:家庭用No.1!】カリタ コーヒーミル ネクストG

ネクストG

カリタ ネクストGは家庭用の電動式コーヒーグラインダーの中でもトップクラスのコーヒーグラインダーです。

なぜかというと、こちらはSTEP3でご紹介した臼式【フラット刃】を使用しています。

 

フラット刃を回転させコーヒー豆を切るように挽くのが特徴なのですが、実は他の電動式コーヒーグラインダーよりも刃の回転速度をあえて遅くしています。

あえて回転速度を遅くする最大の理由は、刃の回転速度を遅くすることでコーヒー豆を挽く際に発生する摩擦を抑えることができ、コーヒー豆の酸化を防ぐことができるからです。

ゆっくりじっくり挽くことでコーヒーの風味を保ちつつ、均一性のあるコーヒー粉を挽くことができるので、一家に一台あると毎日のコーヒー作りの強い味方になりますよ!

まとめ

beautiful girl

 

最後に今回のまとめです。

 

コーヒーグラインダーの仕組み

  • 内部に刃があり回転させることでコーヒー豆を挽く構造
  • 手動式と電動式の2種類がある
  • 刃は大きく分けて3種類ある

 

 

手動式と電動式の特徴

  • コーヒーを淹れる過程をじっくり楽しみたい手動式
  • 美味しいコーヒーを手軽に淹れて飲みたい電動式

 

 

刃の種類と特徴

  • プロペラ式粒度のバラつきが多い。安価で手に入れられる
  • 臼式【コニカル刃】粒度のバラつきが比較的少ない。家庭用としてオススメ
  • 臼式【フラット刃】粒度のバラつきが少なく風味を保ちやすい。味わいにこだわりたい人にオススメ

 

以上がコーヒーグラインダーの選び方になります。

 

コーヒーグラインダーは構造を理解するだけで簡単に選べるようになりますよ
品質と値段が比例してしまうのは事実ですが、今回ご紹介したもの以外にも様々なコーヒーグラインダーがあるので、自分にご予算に合ったものをぜひ購入してくださいね。

コーヒーに関する質問や知りたいことがありましたらコメント欄から教えて下さい!

 

みんなのコーヒーが1%美味しくなりますように。

それではっ!

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