白と茶色どっちのペーパーフィルターを選んだらいいの?
それぞれの違いってなに?
ついでにペーパーフィルターの使い方も教えて!
こういった悩みを解決します。
本記事の内容
- ペーパーフィルターの選び方
- ペーパーフィルターの基本的な使い方
- ペーパーフィルターを使う上での注意点
本記事の信頼性
- COFFEE MAP 管理人(SHUTO 24歳)
- OGAWA COFFEE LABORATORY元バリスタ(バリスタ歴4年)
- 年間200店舗のコーヒー屋さんを巡るコーヒーマニア
- コスタリカのコーヒー農園に訪れた経験あり
- コーヒーインストラクター(バリスタ指導経験あり)
正直、バリスタを始めた当初はペーパーフィルターの選び方なんて何も知りませんでした。
ペーパーフィルターの違いを理解していないと、コーヒー本来の持ち味を発揮することができません。
ということで今回は、コーヒー初心者の方がペーパーフィルターの違いをしっかりと理解でき、適切な扱い方を解説した、記事を書きました。
本記事では、コーヒーを淹れる前に知っておきたい、ペーパーフィルターの色の違いや選び方、使い方について網羅的にわかりやすくご紹介します。
この記事を読み終えると、ペーパーフィルター迷わず選ぶことができ、より美味しいコーヒーを淹れることができるようになりますよ。
そもそもペーパーフィルターってなんぞ?【ここが一番重要!】
ペーパーフィルターとは、一言でいうと『コーヒー粉から抽出した、コーヒー成分を濾すアイテム』です。
コーヒー粉にそのままお湯をかけて抽出することもできますが、それだと粉とお湯が混ざったままでザラザラして飲みづらいですよね。
例えるなら、回転寿司に来てお茶を作る時に、お茶粉を入れすぎてしまった時の感じに似てます。
なのでペーパーフィルターは主に、コーヒー粉と抽出した液体を分離して、コーヒーを飲みやすくするための役割を担っています。
フレンチプレスというペーパーフィルターを使わずに美味しいコーヒーを抽出する方法もありますが、カップにコーヒー粉が残るので、苦手な方もいると思います。
飲みやすいに越したことはないですよね。
まとめると、ペーパーフィルターはコーヒー粉から抽出したコーヒー成分を分離し、飲みやすくするためのアイテムということです。
白色(酸素漂白)と茶色(未晒し)ペーパーフィルターの違い【メリット・デメリット】
本当に白色(酸素漂白)と茶色(未晒し)のペーパーフィルターに違いがあるのか?
実際に検証してみました 。
今回、検証に使用したコーヒーはこちらです。
個人的にいつもお世話になっているSingle Oさん。今回も美味しかったなあ、、
蔵前と浜町に店舗があるので、よかったら行ってみてくださいね!
本題に戻りますが、検証の結果、メリットとデメリットは以下のようになりました。
【メリット】
コーヒー個性を引き出しやすい
スッキリとした後口を楽しめる
【デメリット】
茶色(未晒し)フィルターより20~30円ほど高い
【メリット】
白色(酸素漂白)フィルターより20~30円ほど安い
【デメリット】
コーヒーの個性が感じづらい後口に草っぽいニオイを感じる
それぞれ解説しますね。
白色(酸素漂白)ペーパーフィルター【メリット・デメリット】
一番のメリットは味わいが良くなることです。
具体的に言うと、白色ペーパーフィルターは、茶色ペーパーフィルターと比べてコーヒー本来の個性を感じやすかったですね。
バリスタ用語で言うと、クリーンカップ(味わいが明確で、飲み干すまで心地良い印象で終わること)なコーヒーを作りやすいと言えます。
デメリットを強いてあげるとするなら、茶色ペーパーフィルターより若干コストがかかる点でしょうか。
と言っても、1パックで20~30円ほどしか変わらないのでよほど金銭的に切羽詰まっている方以外にはほとんどデメリットにならないのではないでしょうか?
なので、味わいにこだわりたいのであれば、白色ペーパーフィルターをおすすめします。
茶色(未晒し)ペーパーフィルター【メリット・デメリット】
メリットは、白色フィルターより若干安いこと。
正直に言います。価格以外のメリットが見つかりませんでした。
茶色派の方々、ごめんなさい、、、
結論、茶色ペーパーフィルターは、バリスタとしておすすめはしません。
デメリットは、コーヒー本来の味わいが感じづらいこと。
もっと具体的に言うと、香りや風味にコーヒー以外の香りが混じってしまっていて、コーヒー全体がぼやけた印象になりやすいです。
さらに、後口に草っぽいニオイが口の中に残ってしまい、心地よい印象で終わることができませんでした。
とはいえ、飲み比べて初めて分かる違いではあるので、コーヒーの味にあまりこだわりが無い方であればそこまで気にならないとは思います。
しかし、今までに様々なコーヒーを飲んできた元バリスタとして、美味しさという観点では、やはり白色ペーパーフィルターの方が美味しいコーヒーを作りやすいので、茶色ペーパーフィルターの購入おすすめできないのが正直なところですね。
話を戻しますが、安く購入したい・繊細な部分まで味を気にしない方には、茶色ペーパーフィルターを選ぶのは全然アリですよ。
また、コーヒー豆の選び方も重要です。以下の記事を読めば自分に合ったコーヒーを選べるようになり、より深くコーヒーを理解できますよ。
上記を理解した上で、次は簡単にできるペーパーフィルターの上手な使い方について学んでいきましょう!
効果的なペーパーフィルターの上手な使い方
実際にバリスタが実践しているペーパーフィルターの上手な使い方が以下です。
- 新しい折り目をつける
- ペーパーフィルターを湯通しする
写真付きで解説していきます。
ペーパーフィルターに新しい折り目をつける【ドリッパーとのフィット感UP】
ドリッパーとペーパーフィルターのフィット感がUPすればドリップが格段にしやすくなるのでおすすめですよ。
通常だと、どうなるか写真で解説します。
説明書通りの場合
このままではドリップしづらいんですよね、、、
この煩わしさを次の手順で解決していきます!
新しい折り目をつける場合
手順①と②までやり終えたら、新しい手順に移ります。
さっきよりも明らかにドリッパーに、ペーパーフィルターがフィットしてますね!
僕も実際に、バリスタ時代から必ずやっていました。
この一手間だけで、格段にドリップしやすくなるのでおすすめですよ。
バリスタがペーパーフィルターの湯通しにこだわる理由
ほとんどのバリスタは、ペーパーフィルターを湯通ししてからドリップします。
では、湯通しして抽出したコーヒーと、湯通しせずに抽出したコーヒーはなにが違うのでしょうか?
ペーパーフィルターの湯通しをする理由については過去に記事を書いているので、そちらをご覧ください。
実際に検証して違いを比較したので、かなり参考になると思いますよ。
次は、開封後のペーパーフィルターの保存方法について、ご紹介します。
【超簡単】ペーパーフィルターの正しい保存方法
ペーパーフィルターの天敵は空気です。
どういうことかというと、開封後のペーパーフィルターはニオイを吸着しやすくなっています。
なのでそのまま放置しておくと、周辺のニオイを吸ってしまい、いざ使用した時にコーヒーの風味を損なってしまいます。
ニオイ移りをを防ぐのに効果的な方法は、以下の2つです。
- 輪ゴムで縛る
- ペーパーフィルター専用ケースを買う
それぞれ簡単に解説していきます。
ちなみに、コーヒー豆の保存方法については、こちらの記事をご覧ください。
どちらも適切に保存して、できるだけ長く、美味しいコーヒーを楽しみましょう!
輪ゴムで縛る
開封後の袋を輪ゴムで縛る、、これだけです!
もはや保存の基本なので言うまでもないとは思いますが、実際に輪ゴムで縛った状態で保管するのとそうでないのとでは、ニオイ移りが段違いですよ。
実はこの方法、実際に多くのバリスタも実践している方法です。
ペーパーフィルターに吸着したニオイは取りにくく、提供するコーヒーの品質にも影響するので品質や時間帯効果を考えてもかなり有効な対策ですよ。
なので、開封後は必ず輪ゴム、なければセロハンテープなどでニオイ対策をしておきましょう。
ペーパーフィルター専用ケースを買う
ペーパーフィルター専用のケースもオススメです。
昨今、コーヒー関連の商品が人気からか、おしゃれなペーパーフィルターケースが増えてきました。
保存機能としてはもちろん、持っているだけでコーヒーを淹れる時のモチベーションを上げることができるので、そういった点でとてもオススメですよ。
ペーパーフィルター まとめ
最後に、本記事のまとめです。
ペーパーフィルターとは
- コーヒー粉から抽出したコーヒー成分を濾すためのアイテム【コーヒーをスッキリ飲みやすくします】
白色と茶色の違い
- コーヒーの個性を引き出しやすい
茶色(未晒し)ペーパーフィルター
- コーヒーの個性を引き出しにくい。
- 通常価格は白色ペーパーフィルターよりも20~30円安い
ペーパーフィルター活用術
- 先端を2~3cmだけ軽くおってドリッパーとのフィット感をUP
- ドリップ前に湯通しをしておく
ペーパーフィルターの保存方法
- 輪ゴムで縛ってニオイ移りを防止
- 専用ケースを購入しておしゃれに保管
ペーパーフィルターをしっかり理解することで、今よりもっとコーヒーを美味しく淹れることができますよ。
色々書いてきましたが、ひとまず、味わいの白、手頃な茶色の感覚で選んでみてはいかが?
これからもコーヒーについて、皆さんに役立つ記事を書いていきます!
みんなのコーヒーが1%美味しくなりますように。
それではっ!
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